「第70回日本PTA九州ブロック研究大会福岡市大会」に参加しました。
大会参加者感想
令和7年10月18日と19日の2日間に渡り、福岡市において「第70回日本PTA九州ブロック研究大会 福岡市大会 【UP! PTA!】」が開催され、九州各方面より4,500名程のPTA会員が集結し多くの学びの場がありました。
私たちが参加した特別分科会では、30歳で日本一若い校長に就任された柴山翔太先生の基調講演があり、これからの時代に求められる学校の姿についてお話ししてくださいました。
講演で印象に残っているのは、「当たり前を捨てる ―アンコンシャスバイアス(無意識の偏見)―」という言葉で、「優秀な生徒を集める学校」だけが良い学校なのではなく、「入学から卒業までの間に生徒一人ひとりが大きく成長できる学校」こそが、本当に良い学校であるのではないかという考えをお話しされ、「良い学校とはどのような学校か」という問いを通して、教育に対する私たちの“当たり前”を見つめ直す機会となりました。
また、「学力偏差値」という一面的な指標にとらわれず、子どもたちそれぞれの個性や成長を尊重する姿勢の大切さについても強調され、教育の本来の目的として、以下のような力を育むことが挙げられていました。
- 自らにモチベーションを与え続ける力
- 人生の選択肢を自らの手で手放さない力
- 親や社会からの期待を一度リセットし、自分自身と向き合う力
- 友達と協力しながらも、自立して考える力
- 卒業までに「学校に自分の足跡を残すこと」
子どもたちが「小さな気づきや学びを通して人生を豊かにしていく」ために、私たち大人自身も固定観念にとらわれず、柔軟な視点で子どもたちを支えていくことの重要性を改めて感じました。
また全体会では、鹿屋市立寿小学校の素晴らしい活動の功績が認められ、表彰されました。
最後に、俳優の速水もこみちさんによる『食の道〜料理は最強のコミュニケーションツール〜』と題した記念講演があり、料理・食べるという行為はただ栄養を摂る以上に人と人との会話や交流や感情の交換を生み出すという考えが軸にあるのだと感じられる非常に興味深いお話しで多くを学ぶことができました。
運営にあたられた福岡市のPTAの方々の熱い想いの込もった素晴らしい福岡大会に感謝申し上げます。